北海道・小樽市のおたる水族館で、来館者に無料で貸し出しているベビーカーが相次いで行方不明になる事件が発生し、盗難の疑いが浮上しています。この問題が続くと、同館は今後の貸し出し中止を検討する可能性もあるとしています。

おたる水族館によると、2月4日と3月17日にそれぞれ1台ずつのベビーカーが紛失したとのこと。被害にあったベビーカーには、「おたる水族館協力会」や水族館のロゴが貼られ、館側が所有するもので、寄贈品のほか多くは水族館が購入したものです。高額なものでは、1台7万円近くの価値があるとされ、そのため水族館側は対応に追われています。

水族館は、SNSで「ベビーカーを使用した場合は正面入口に返却をお願いする」とし、失われたベビーカーの写真も掲載。投稿には「善意を無駄にする行為」「犯罪者に育てられた子どもが可哀想」など、厳しい意見が寄せられました。

同館の担当者は、今後の対応について「ロゴを大きくする、目立つデザインに変更するなどの方法を考えている」とし、「これが続けば貸し出しの中止も検討せざるを得ない」と語っています。