1/2

保管倉庫から搬出される政府の備蓄米＝18日午前、埼玉県内

保管倉庫から搬出される政府の备蓄米＝18日午前、埼玉県内

政府は18日、入札で落札された備蓄米を大手集荷業者の全国農業協同組合連合会（JA全農）に引き渡し、備蓄米の放出作業を開始しました。JA全農は同日中に埼玉県内の保管倉庫から備蓄米を搬出しました。この備蓄米は埼玉県内の工場で精米された後、卸業者などに販売され、早ければ今月下旬には店頭に並ぶ見通しです。物流コストなどが上昇する状況下で、これまで値上がりを続けているコメの価格がどの程度低下するかが、社会各界から注目されています。 【グラフ】コメの相対取引価格の推移

この倉庫では18日午前、2024年産のコシヒカリ約12トンが運び出されました。温度管理された倉庫から、パレットに積載された備蓄米がフォークリフトで搬出され、トラックに次々と積み込まれていました。JA全農は今後、全国にある保管倉庫から備蓄米を順次運び出していく予定です。 農林水産省が実施した初回15万トンの備蓄米入札では、全体の94.2％に当たる計14万1796トンが7つの集荷業者によって落札されました。落札価格は玄米60キロ当たり平均2万1217円（税抜き）で、税込みでも直近の業者間の「相対取引価格」（1月に2万5927円）を下回っています。ただし、相対取引価格には集荷業者の輸送費が含まれています。