結婚相談所大手IBJが発表した『2024年成婚白書』が、婚活市場に衝撃を与えている。特にアラフォー男性にとっては耳の痛い内容だ。多くの男性が「年収さえ高ければ若い女性と結婚できる」と考えがちだが、その幻想はすでに崩れつつある。
高年収でも若い女性とは簡単に結婚できない
成婚白書によれば、年収1000万円未満の男性が結婚した女性との年齢差は平均で5歳以内。年収1800万円を超えた男性でも、年齢差は7歳程度にとどまる。つまり、「年収が高ければ10歳以上年下の女性と結婚できる」というのは、もはや通用しない。
年収850万円の42歳・ヒロシさん(仮名)は、30代前半の女性に申し込み続けるも、ほとんどが不成立。「9割以上が、お見合いにすら至らない」と肩を落とす。一方、年収650万円の40歳・サトルさん(仮名)は、ターゲットを同年代~少し年下に絞り、「生活感」を押し出したプロフィールに変更したことで、半年で4人とマッチング。現在は成婚退会を目前にしている。
女性が求めるのは“共に生きる未来”
近年の30代女性は、「高収入」よりも「価値観の一致」「家事分担の意識」「安定した生活リズム」を重視する傾向にある。年齢差が大きすぎると、「対等な関係が築けるのか?」と疑念を持たれやすい。かつては「年収が高ければOK」とされていたが、今やその考え方は古くなりつつある。
結婚相談所を経営する筆者も、過去9年間で価値観の大きな変化を実感している。かつて20代後半の女性たちは「年齢差は気にしない」と言っていたが、今やその世代もアラフォーに突入し、「対等なパートナーシップ」に価値を置くようになっている。
“理想の結婚”より“現実的な人生設計”を
「恋愛なら年の差もアリ。でも結婚となると話は別」という女性は多い。しかも40代の男性には、清潔感や柔軟なコミュニケーション能力も求められる。年収だけを武器に婚活に臨むのではなく、「どんな人生を誰と歩みたいのか」を冷静に見つめ直すことが重要だ。
婚活は“夢”ではなく“現実”。自分の年齢、年収、価値観を客観視し、「今の自分に合った女性像」を描くことが、幸せな結婚への第一歩となる。
婚活の鍵は、冷静な“自己理解”と“戦略”
時間は誰にも等しく流れる。理想だけを追い求めていては、婚期を逃す恐れもある。結婚は条件で選ぶものではなく、信頼と尊重に基づき「共に未来を描けるかどうか」がカギとなる。
まずは最新のデータに目を向け、自分にとって最適な戦略を練ること。夢を現実に変えるには、“地に足のついた婚活”から始めてみよう。
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