お笑いコンビEXITの兼近大樹が25日放送のフジテレビ系番組『EXITV』に登場し、現代社会で拡大するハラスメント問題について核心を突く発言を行った。ゲストとして出演した俳優・伊藤健太郎が「最近は些細なことでもすぐにハラスメントと指摘される風潮がある。少し過剰ではないか？」と疑問を呈したのに対し、兼近は「確かに、これまで弱かった立場の人々の発言力が強まっている面はある」と一定の理解を示しながらも、「今や『弱者ムーブ』が最強のカードになってしまっている現状には問題がある」と指摘。

兼近は現在、「ハラスメント」という言葉があらゆる場面で安易に使われる傾向にあることを具体的に挙げ、「このままでは日本の社会構造そのものが危険な状態になる」と強い危機感を表明。鋭い洞察力を発揮して「もし弱者の立場を利用することが得をする手段として定着してしまえば、誰も努力しなくなる。そうなると最終的には社会全体が衰退する時代が来るだろう」と未来予測を含めた警告を行った。

この放送では、現代日本において急速に広まる「弱者を強調する動き（弱者ムーブメント）」によって生じうる社会的弊害について深く考察。兼近のバランス感覚ある意見は視聴者に大きな反響を与え、SNS上でも活発な議論を呼んでいる。特に「本当の意味での弱者救済」と「行き過ぎた権利主張」の線引きについて考えるきっかけとなった点で、高い評価を得ている。