11月26日にJAXA種子島宇宙センターで実施された「イプシロンS」ロケット第2段の地上燃焼試験で燃焼異常が発生し、試験開始から49秒後にモータが爆発するというトラブルが発生した。 JAXAは12月5日に試験結果から判明している事象について説明。井本隆行プロジェクトマネージャは、2023年7月に秋田県能代市で発生した第2段モータ地上燃焼試験の失敗と、今回の失敗の異なる点について、燃焼ガスの漏れが発生していたことを挙げた。また、JAXAの岡田匡史理事は、「正式な決定ではないものの、イプシロンSロケットの2024年度内打ち上げの予定は立たなくなった」と影響の度合いを示した。 第2段モータはどこが新しくなっていたのか 今回のイプシロンSロケット第2段モータの地上燃焼試験は、2022年10月に運用を終了した固体ロケット「強化型イプシロン」からさらに能力を増強したロケット各段の性能を確認するものだ。第2段モータは、強化型の「M-35」から推進薬を3トン増強し15トンから18トンになっている。 一方で、燃焼時間は強化型より10秒短い130秒から120秒に。短い時間で大きな推力を出して打ち上げ能力を向上させることが目的だ。さらに、2023年の第2段モータ地上燃焼試験(以下、能代地燃)失敗を受けて、原因とされる点火装置(イグナイタと内部のイグブースタ)のケース素材変更や断熱といった溶融対策を施している。 種子島の再地上燃焼試験で何が起きたのか 井元氏らの説明によれば...(以下原文通り続く)...
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