全国的に「百日せき」と「リンゴ病(伝染性紅斑)」の感染者数が高水準で推移しており、特にリンゴ病では9つの都道府県で警報レベルに達しています。厚生労働省は引き続き手洗いやマスクの着用などの感染対策を呼びかけています。
百日せき、2週ぶりに増加 1792人が感染
国立健康危機管理研究機構(JIHS)の発表によると、5月11日までの1週間で全国の百日せき(百日咳)の感染者数は1792人に上り、前週より増加しました。これは2週間ぶりの増加で、再び感染拡大の兆しを見せています。
都道府県別では、
- 福岡県:110人
- 兵庫県:109人
- 東京都:92人
といった地域で特に患者数が多く、都市部を中心に感染が広がっているとみられます。
リンゴ病(伝染性紅斑)は高止まり 9道県で警報レベル
一方、リンゴ病(伝染性紅斑)の感染者数は、同じく5月11日までの1週間で医療機関1施設あたり1.14人と報告され、前週よりは減少したものの、過去10年間で同時期最多の水準が続いています。
特に患者数が多い都道府県は以下の通り:
- 栃木県:4.19人(医療機関あたり)
- 宮城県・山形県:各3.23人
合計で**9道県が警報レベル(2人以上)**を超えており、依然として警戒が必要です。
子どもを中心に流行、感染対策が重要
百日せきもリンゴ病も主に子どもに感染しやすい疾患であり、学校や保育施設などを通じて集団感染が発生しやすいのが特徴です。
百日せきは強い咳が長期間続く感染症で、特に乳児が感染すると重症化の恐れがあります。
リンゴ病は、頬がリンゴのように赤くなる特徴的な発疹が出るウイルス性の感染症で、妊婦が感染すると胎児に影響を及ぼすこともあります。
厚労省「手洗い・マスクなどの基本的対策を」
厚生労働省は感染防止のために、
- こまめな手洗い
- マスクの着用
- 人混みを避ける
- 体調不良時には早めの受診と自宅療養
といった基本的な感染対策を継続するよう呼びかけています。
今後も引き続き感染状況のモニタリングが必要であり、特に乳幼児や高齢者、妊婦など重症化リスクの高い人々への配慮が求められます。
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