3.13トリプル世界戦、興行は「U-NEXT」で独占生配信
前日計量で引き締まった体を披露した寺地拳四朗【写真:高橋学】
ボクシングのトリプル世界戦興行に臨む選手たちが12日、都内で前日計量に臨んだ。13日に東京・両国国技館で開催。メインイベントの世界フライ級(50.8キロ以下)王座統一戦では、WBC王者・寺地拳四朗(BMB)が50.6キロ、WBA王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が50.7キロで一発パスした。寺地は回復食にまさかの逸品をチョイス。阿久井を驚かせた。戦績は33歳の寺地が24勝(15KO)1敗、29歳の阿久井が21勝(11KO)2敗1分。
仰天の先制パンチは食事から与えられた。両王者ともに計量をパス。計量台では寺地がニッコリ笑った一方、阿久井は表情を変えなかった。睨み合いは13秒。最後は互いに目を合わせながら握手を交わした。
報道陣を驚かせたのは寺地のリカバリー食。白米、味噌汁を自炊し「から揚げを食べようかな。自分で漬けてあるので」と笑った。大幅に体重を落とした直後に油ものは珍しい。醤油、みりん、しょうがに「ニンニク多めでいきました。そりゃ、もも肉でしょ」とスタミナたっぷりという。
さらに台東区・浅草のお農茶スイーツ専門店「雷一茶」から1個1万5000円の「お濃茶タルトホールケーキ」をネットで取り寄せた。直径約15センチ、厚さ約4.5センチの高級品。「めっちゃ濃いやつで凄く売れているらしいです」と初めての逸品に心を躍らせた。過酷な減量を乗り越えたご褒美には打ってつけだ。
3度目の日本人同士による複数団体の世界王座統一戦。寺地はライトフライ級に続き2階級で統一王者になれば、井上尚弥に次ぐ日本人2人目の快挙となる。「圧倒する試合をしたい。無理にはいかない」と勝利に徹する構え。「ベルトに執着はない」と勝利後はスーパーフライ級転向を示唆した。 3度目の防衛戦で初の統一戦を迎える阿久井も「階級を上げたい。思った以上に筋肉がついている。トレーニングの効果が出すぎてビックリしている」と説明。「食ってやろうという気持ち」と王座統一を誓った。 【3月13日トリプル世界戦の主な対戦カード】 ▽WBA&WBC世界フライ級王座統一戦 WBC王者・寺地拳四朗(BMB) VS WBA王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安) ▽WBO世界フライ級タイトルマッチ 王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳) VS 同級14位・京口紘人(ワタナベ) ▽WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・岩田翔吉(帝拳) VS 同級2位レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)
阿久井「お菓子!? から揚げ!?」
並んでファイティングポーズをとる寺地拳四朗とユーリ阿久井政悟(右)【写真:高橋学】
報道陣を通じて伝えられた阿久井は「お菓子!?」と唖然。「(寺地のキャラクター)らしいですね」と手を叩いて大笑いし、過去にスパーリングで何度も拳を交えた間柄のライバル王者に「え!? しかもから揚げ!? 冗談じゃないですか?」と目を丸めた。自身は「中華がゆです」とセオリー通り消化の良いもので整える。
向かい合った寺地に対し「良い仕上がり。試合の感じが出ている。緊張感でしょうね。それはお互いに」と準備万端。6月末に第3子の長男が誕生予定のため、妻・夢さんは地元・岡山に留まるが、長女・千聖(ちさと)ちゃん、次女・琴乃ちゃんは親戚とともに駆け付ける。
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