1. 若年層の再婚件数は大幅に減少

• 2000年から2023年の間で、特に20〜30代の再婚件数がほぼ半減。 例：男性30〜34歳は20,303件 → 8,281件、女性30〜34歳は20,760件 → 9,767件。
• 背景には晩婚化や初婚年齢の上昇、未婚率の増加、再婚リスク回避意識の高まり、経済的自立志向の増加などがあると推測。
• 特に女性はシングルマザーであることが再婚のハードルとなりやすく、男女間の再婚率に大きな差が生じている。

2. 高年齢層の再婚件数は微増傾向

• 60代、70代の再婚件数は減少せず、むしろ増加。 例：男性70〜74歳は800件 → 1,301件、女性70〜74歳は260件 → 732件。
• 高齢者の再婚はかつて「年寄りの冷や水」と言われたが、現在は生活パートナーとしての安定志向が強い。
• 老後の生活設計や介護、不安解消のための再婚が一般化しつつある。

3. 男女間の再婚格差

• 再婚率は30代までは女性がやや上回るが、30代後半以降は男性が女性を大きく上回る。
• 60代前半では男性の再婚率が女性の約2倍に。
• 男性は経済力が再婚を後押しする一方、女性は経済負担やリスク回避から再婚に慎重になっている。
• 高齢女性の貧困率の高さも再婚率低迷の一因と考えられる。

4. 年齢層によって再婚に対する価値観が異なる

• 若年層はリスク回避や自立志向、晩婚化の影響で再婚離れが進む。
• 高年齢層は精神的・経済的安定を求める傾向が強く、再婚は生活のパートナーシップとして重視される。

総括

再婚は若年層で減少傾向が続く一方、高齢層では安定を求めるパートナーシップとして増加傾向にあります。男女間では再婚率に大きな差があり、特に女性の経済的・社会的背景が再婚を難しくしている点が特徴的です。社会構造や価値観の変化が再婚トレンドに影響を与えています。