「お金がない!」と騒いでいた大学生のころ。4〜6本ほどはいっているスティックパンに牛乳で耐え忍んでいた……そんな思い出のある人も多いのでは。そんな大学時代から月日が経ち、会社でも中堅という年齢で同じように“貧乏めし”を食らう……そんなサラリーマンも少なくありません。
給与据え置きが数年続く…45歳サラリーマンの愚痴
地方のメーカー勤務の藤本大輔さん(仮名・45歳)。最近よく耳にするニュースを聞いては、ため息ばかりが出るといいます。
――新卒の給与が30万円超えとか、春闘で5%以上の賃上げを目指すとか……どこの国の話かと。自分はまったく蚊帳の外で、おかしくて笑ってしまいます
月収40万円、賞与も含めた年収は600万円ほどだという藤本さん。この数年間、月収は据え置き。賞与は会社の業績で増減してきたといい、世間でいわれている賃上げの実感はまったくないといいます。
厚生労働省『毎月勤労統計調査』によると、2024年12月(確報)の現金給与総額は61万7,375円で前年比4.4%増。また所定内給与は26万5,046円で2.6%増でした。また一般労働者に限ると、現金給与総額は83万7,851円で前年比4.7%増。そのうち所定内給与は33万6,517円で前年比2.8%でした。ここからも賞与などをもって賃金アップを実現させているケースが多いことが伺えます。
一方、現金給与総額指数を消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)で除して算出する実質賃金は、5人以上企業で前年比0.3%増で2ヵ月連続でプラスを記録。30人以上企業に限ると前年比0.6%増で、4ヵ月連続でプラスを記録しました。このことからも、賃上げは大企業が主体であることが垣間見ることができます。
――賃上げといっても、東京にある大企業だけの話ですよね。地方の小さな会社なんて、まだまだですよ
そんな藤本さんのところに、うれしい話が舞い込んできました。藤本さんの長男が無事、第一志望の大学に合格。4月から晴れて東京にある有名私大の大学生になることが決まりました。
――子どもの受験は自分のとき以上に緊張しますね。もうひとり残っているけど、少し肩の荷がおりました
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