ソフトドリンクを購入する前に、一度立ち止まって、少し考え直したほうがいいかもしれない。米の新たな研究によると、砂糖入り飲料は心臓病や2型糖尿病などの深刻な疾患の発症リスクを高めるだけでなく、毎年数十万人もの命を奪う原因に関与しているという。
学術誌『Nature Medicine』に掲載されたこの研究では、観察研究やランダム化研究のデータをもとに、世界中で消費されている砂糖入り飲料(SSB)と、糖尿病や心血管疾患の有病率との関連性を分析している。
世界規模で見ると、2020年に新たに発症した220万件の2型糖尿病と120万件の心疾患は砂糖入り飲料に起因しており、これは、新規2型糖尿病患者の約10人に1人、新規心疾患患者の約30人に1人に相当するという。また、2020年には、SSBに関連する2型糖尿病や心疾患によって約33万人が死亡したと推定された。
※この記事は『Prevention』の翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
最も受けているのは、都市部に住む高学歴の若年男性
この問題は、特にラテンアメリカとカリブ海地域で深刻であり、SSBに関連した心疾患の症例数が最も多く、サハラ以南のアフリカでは2型糖尿病の症例数が最多であると研究者は指摘している。さらに、SSBの影響を最も受けているのは、都市部に住む高学歴の若年男性であることも明らかになった。
バプティスト・ヘルス・マイアミ心臓血管センターの予防心臓専門医、アデダポ・イルヨマデ医学博士によると、砂糖入り飲料には、ソフトドリンク、フルーツフレーバー飲料、エナジードリンク、レモネードなどが含まれ、「100%フルーツジュース、人工甘味料入りの飲料、砂糖入りのミルク飲料は通常、この定義から除外されている」とのこと。
時間が経つにつれて2型糖尿病や心血管疾患の発症リスクを増加させる
砂糖入り飲料は、直接的・間接的なメカニズムを通じて、2型糖尿病や心血管疾患の発症リスクを増加させる。なぜなら、「液体で摂取した糖分は急速に吸収され、血糖値の急上昇やインスリンの大量分泌を引き起こし、内臓脂肪の蓄積やインスリン抵抗性を促進するからです」とイルヨマデ医学博士。こうした変化は、時間が経つにつれて代謝機能障害、血圧上昇、高コレステロール血症、慢性炎症を引き起こし、これらが2型糖尿病と心疾患の主な原因になるとイルヨマデ医学博士は解説する。
添加糖の過剰摂取は、栄養価の高い食品を食べることと、体重増加のアンバランスを引き起こし、私たちの健康に有害な変化をもたらすと指摘するのは、栄養と食事のアカデミーの広報担当者で登録栄養士のメリッサ・プレスト氏。「食品であれ飲料であれ、私たちの食事に添加される砂糖の種類は制限されるべきです」。理想としては、砂糖入り飲料よりも、水やカロリーのない飲み物を選ぶようにアドバイスしている。
これにはイルヨマデ医学博士も同意見で、砂糖入り飲料は心血管代謝に悪影響を及ぼす関連性が強いため、たまに飲む程度にとどめるべきだと主張している。「特に、地中海食のような栄養が豊富でホールフード中心の食生活とバランスをとるという点においては、ほとんどの人にとって週に1回未満の摂取が望ましい」と話し、毎日、または頻繁に飲むことは推奨しないと補足している。
砂糖や甘い飲み物の摂取を減らす方法としては、シンプルに「まずは1日に1〜2杯、または1週間に1〜2杯分の砂糖入り飲料を減らすことから始め、フレッシュな果物の果汁を加えた無糖の炭酸水など、賢い代替品を選ぶように」と、プレスト氏は提案している。
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