自動車の運転免許証。この春から、教習内容が大きく変わるということをご存じでしょうか。 免許の種類、仕事で使うかもしれないから、という理由で「念のためにMT(マニュアルトランスミッション)免許」を取ったという方もいるのではないでしょうか。このMT免許の教習内容が大きく変わるんです。
坂道発進するときは半クラッチで…。 MT免許をお持ちの皆さんは苦労した人も多いのでは? MT免許の教習内容が変わるとは一体どういうことなのでしょうか? 鳥取県警察本部 運転免許課 室永宏道次席 「令和7年4月1日から施行されるのが、MT免許を取得希望される方は、オートマ自動車とミッション自動車の両方を使用した技能試験などいわゆるこれを新方式による試験と呼んでいるんですけれども、これを受けていただくことになります。 クラッチとかギア操作に関係する部分ですね。ここをミッションの車を、普通車ですねミッションの普通自動車を用いて行い、それ以外の工程は全てオートマの車両で行うという形になります。」 普通免許と言えばMTで、オートマだけしか運転しないという人だけ「オートマ限定」の免許を取る、というイメージを持つ方も多いかもしれません。 しかし4月から道路交通法施行規則の一部が改正され、MT免許の取得希望者も、教習のほとんどをAT車で行う、新方式となるのです。 まずは全員がオートマ。そして、ミッションは追加オプションになるというイメージです。 エンジンのかけ方からギアチェンジなどかなり違うAT車とMT車ですが、この新方式、教育現場ではどのような影響があるのでしょうか。 山陰中央自動車学校 大石貞治 広報部長 「当校では4月から特別変えるということはございません。暫定期間がございますので現状で言えば、オートマチックの車両ですね、台数をもう少し増やしていかないと対応するのがちょっと難しいかなというところがありまして」 鳥取県米子市にある山陰中央自動車学校。今はおよそ6対4の割合で、すでにオートマ限定を取得する人の方が多いそうです。 それでも新方式に対応するにはAT車の数が足りておらず、暫定期間中は、現行のカリキュラムで行う方針です。
他にもこんな懸念があると言います。
山陰中央自動車学校 大石貞治 広報部長 「マニュアルミッションの免許取得される方でもオートマの教習をずっといたしますので、やはりマニュアルミッション、実際に乗る教習時限数がかなり短いですのでそのあたりの操作面で多少の不安はございますね。 現状より一時間マニュアルミッションの場合ですね、乗る時限数が多くなります。あとその最後の卒業検定ですね、これを2回やらないといけなくなりますので、受講料の方も多少高くはなってきますね。」 ミッションを選ぶと授業が追加される分、受講料も多少高くなる可能性があります。 しかし今回、なぜ制度が変わるのでしょうか。 鳥取県警察本部 運転免許課 室永宏道次席 「大型自動車免許などにオートマ免許が導入されるとともに技能試験、技能教習および技能検定の方法などが見直されることとなり、免許の種類ごとに段階的に順次施行されることとなりました。」 物流でのドライバー不足問題を解消しようとAT限定の免許を大型車などに導入することが今回のカリキュラム変更に繋がっていて、MT免許の技能試験の見直しによって段階的に大型車の教習もAT車での教習がメインとなります。 しかし自動車学校によって、ATの教習用大型車の用意がない、ATの普通車の数が足りないなど様々な課題があるのも事実で、その部分に配慮して、改正には暫定期間が設けられています。 念のためミッションを…という人もさらに少なくなるかもしれません。
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