今年で3度目となる、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるための現役ドラフトが9日、行われ、NPBから結果が発表された。史上初めて2巡目が成立した。 【写真あり】現役ドラフトの流れ図 ドラフト1位は3人 ◇12球団の現役ドラフト獲得選手◇ 巨人 田中瑛斗投手(25、日本ハム) ヤクルト 矢崎拓也投手(29、広島) DeNA 浜地真澄投手(26、阪神) 中日 伊藤茉央投手(24、楽天) 阪神 畠世周投手(30、巨人) 広島 山足達也内野手(31、オリックス) 2巡目=鈴木健矢投手(27、日本ハム) 日本ハム 吉田賢吾捕手(23、ソフトバンク) 楽天 柴田大地投手(27、ヤクルト) 西武 平沢大河内野手(24、ロッテ) ロッテ 石垣雅海内野手(26、中日) オリックス 本田圭佑投手(31、西武) ソフトバンク 上茶谷大河投手(28、DeNA) 畠は近大から16年ドラフト2位で巨人に入団。17年7月6日の広島戦で1軍デビューし、同19日の中日戦でプロ初勝利を挙げた。21年には自己最多となる52試合に登板。昨年3月に右肘のクリーニング手術を受け、自身初の1軍登板なしに終わった。7月14日のDeNA戦で658日ぶりの1軍マウンドに立った。これまで先発、中継ぎで通算19勝12敗19ホールド2セーブを挙げている。 上茶谷は東洋大から2018年ドラフト1位でDeNAに入団。新人ながら開幕ローテ入りを果たした。2022年には4月16日のヤクルト戦で5安打91球で無失点完投。100球以内で完封勝利する「マダックス」を達成した。救援に回った昨季は自己最多46試合に登板し、5勝3敗、防御率2・11。現在メキシコのウィンターリーグに参戦している。ものまねが得意で、過去にはオフの「ファンフェスティバル」でも披露するなどムードメーカーとしてファンにも親しまれた。 平沢は、仙台育英時代に世代屈指の遊撃手として活躍。2015年ドラフトでロッテと楽天から1位指名を受け、抽選の末に交渉権を獲得したロッテに入団。2年目の2017年に初の開幕1軍メンバー入りを果たした。翌年は自己最多の112試合に出場したが、以降けがにも泣かされてレギュラー定着はならず。2022年には三塁手として開幕スタメンで出場も13試合の出場にとどまった。同年、イースタン・リーグで首位打者のタイトルを獲得。2023年は57試合出場と巻き返したが、今季は1軍での出場がなかった。 ▽現役ドラフト 出場機会に恵まれない選手の移籍を促すため、昨年12月9日に非公開で初開催された。12球団は指名対象として、2人以上の支配下登録選手のリストを提出。各球団が最低1選手、最大2選手を獲得できる。昨年は各球団1人の指名だけで、12球団12選手の移籍が決まった。かつては同様の趣旨から70年から72年にかけて選抜会議(トレード会議)、90年にはセレクション会議が2度行われたが、定着せず。 ◇現役ドラフトの対象から除外される選手◇ (1)野球協約第82条に規定する外国人選手 (2)複数年契約選手 (3)野球協約第87条に規定する参稼報酬の金額(消費税および地方消費税別途。以下同じ)が5000万円以上の選手。ただし1人に限り、参稼報酬の金額が5000万円以上1億円未満の選手を対象選手にすることができる (4)過去にFAの権利を行使したことがある選手 (5)FA資格選手 (6)育成選手 (7)前年の年度連盟選手権試合終了の日の翌日以降において、選手契約の譲渡により獲得した選手 (8)シーズン終了後、育成から支配下契約に切り替えられた選手 ≪ルール改正 3人以上義務付けられる球団も≫日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団による実行委員会で、ルール改正が確認された。各球団がリストに加える対象選手は2人以上だが、来季年俸が5000万円以上、1億円未満の選手を対象に入れた球団は3人以上のリストアップが義務付けられることとなった。若手選手の移籍を活性化させる狙いで変更した。
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